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| マスク | ||||
ダイビング器材の中でいちばん重要なものって何でしょう? レギュレーターですか? それともスーツでしょうか? ちょっと質問のしかたを変えましょう。。。 装着した時に身体に合っていない場合、いちばん困る器材は何でしょう? 答えは。。。マスクです。 顔に合わないと、水が入ってきたりレンズが曇ったりして視界が確保できず。。。 危ないですね。(>_<) では、良いマスクとはどのようなマスクなのでしょうか?
意外に知られていませんが、中には海外製などでレンズが外れやすい設計に なっているものもあります。
マスク脱着の練習は、講習でやっておられると思います。 でも、インストラクターの合図なしに、突然、マスクのレンズが外れたときのことを 想像してみて下さい。 深度30mで突然レンズが外れたら。。。 「そんなこと、起こるハズがない!」 そう言って設計された原子力発電所が、今、どうなっているか考えて頂けたら幸いです。
顔にフィットしていないため、ずり落ちるのが怖くてストラップバンドを思いっきりキツく締めてしまうダイバーさん、結構いらっしゃるんです。 水中での快適性を失うばかりか、ストラップバンドの破損にもつながり、危険です。 マスクのスカート(顔に直接当たる部分)がご自分の顔かたちに合っているかどうか、 しっかり確かめましょう。 |
| レギュレーター | |
「バネが折れたら呼吸ができない潜水器材」 そんな器材があるって、ご存知ですか? よろしかったら、お店で実物を使って証明いたします。 お気軽にお声がけ下さい。 案外、知られていないため、多くのダイバーさんが使っています。 原発の危険性も知られていなかったので、こんなことになってしまいました。 似ていると思います。 私たちが使っているレギュレーターは安全性の高いものですが、 人間が作っているものですから100%ではありません。 でも、考えられる限りの安全性を追求するのは大切なことだと思います。 私たちが使っているレギュレーターは、バネが2つ入っています。 1本折れても、2本目があります。 でも、万が一2本目が折れても、呼吸ができるような安全設計になっています。 常に最悪の事態を考え、最善の策を練る。 安全なダイビングにはとても大切なことだと思います。 |
| BCD | |||||
サイズ ショップの人のアドバイスを聞いたにも関わらず、背中がキチンとフィットしていないBCDを購入されたダイバーさんが後を絶ちません。 実際に背負わせてもらって、ゆるいところがないか確認してから購入しましょう。 できれば、横から見えるような鏡を見て確認する、デジカメで撮ってもらうなどして確認することが必要だと思います。 背中がガバガバに開いて手が入るにも関わらず、ある店長さんの「OK♪」という一声で 購入したという方がいらっしゃいました。 その話を聞いて、私の知識が間違っているのかと思い、思わずメーカーに電話をして 確認してしまいました。 メーカーさんには「何をふざけているんですか?手が入ったらダメに決まっているじゃないですか!!」と一蹴されました。 聞いた私も少し恥ずかしかったです。 正しいサイズは上達への早道です。 せっかく自分のものを買うのですから、慎重に選んで下さい。 フィット性 人間の身体はあらゆるところが曲線を描いています。その数多くの曲線が身体に合っていないと、サイズが的確でも身体にフィットしません。 その結果、水中を泳ぐときにタンクがグラグラとしてローリングをしてしまうことがあります。 15年以上前のことです。 プロコースを受けていたダイバーさんが、どうしてもフィンキックが正しくできず、困っていました。 試しにBCDを変えてみました。 すると、スグに正しいフィンキックができるようになりました。 たかがフィット性、されどフィット性。 BCDひとつで、悩んでいたフィンキックができるようになることだってあるんです。
それなりに速く入らないと、万が一のときに対応できません。 エアーを入れるタイミングを間違えると、水中落下を起こします。 その水中落下に対応するには、ある程度の速さでエアーが入ることが必須条件です。 BCDにエアーを入れて、「遅い!」と感じるものは購入を控えた方が良いでしょう。 また、なかなかエアーが出ないもの、抜けが悪いものは「吹き上げ」の原因になります。 なかなか出なくて、あたふたしているうちに、BCDの中に残ったエアーがドンドン膨らんでしまい、タイムアウト!になるワケです。
安物だとエアーがあまり入らないものがあります。 水面の波が少しでも荒れていたりすると、アゴの上まで水面がきて怖がっているダイバーさんもいます。 見ている私たちも、「お客さん、パニックにならないかな?」と、ヒヤヒヤします。 エアーがたくさん入るかどうか、確認してから買いましょう。 カタログに「浮力(kg)」と書いてある欄があります。 女性なら最低でも10kg以上。 男性なら最低でも12kg以上は欲しいものです。 もちろん、体格、体型により違いはあります。 身長174cm・ポッチャリ型の私の場合、20kgの浮力があるBCDを使用しています。15kg以下はあまり使いたくないです。
いくらエアーがたくさん入ると言っても、満杯に入れたら苦しくて仕方ないというBCDは いかがなものでしょうか。 今のBCDは、エアーを満杯に入れてもそれほど苦しくならない立体裁断のモデルがたくさんあります。 複数のモデルを並べると、エアーを満杯にすると苦しいもの、あまり苦しくないものに分かれます。 確認してから購入してください。
BCDにエアーを入れるときに押すボタン。。。インレットボタンと言いますが、これを押して入れたら最後、戻らないというトラブルがあります。 メーカーによって設計の仕方は様々ですが、このインレットボタンがすっぽりとカバーで覆われて海水が入りにくい設計になっているものもあります。 海水が入りにくいので、塩カミが起きにくく、トラブルも少ないです。 海水が入りにくい設計をしていないモデルの場合、ボタンが戻らなくなり突然の急浮上の原因になります。 潜る場所によっては、頭上を船が行き来するところもあります。 そんな場所で突然の急浮上をされると、船と接触する可能性があり、大変危険です。 こういった危ない設計のBCDは避けた方が良いと思います。 また、BCDは「オーラル」といって、口でエアーを入れることも可能です。 その部分には、風船みたいに「弁」がついているのですが、BCDによっては、この弁に砂が少し入っただけで詰まってしまうものもあります。 つまり、エアーを入れてもドンドン抜けていくという笑い話のようなBCDもあるんです。 「エントリーしたら、スグに潜降するから大丈夫♪」というダイバーさんもいます。 だったら。。。BCDは必要ないと思います。(笑) |
| ドライスーツ | |||
素材が「堅め」ということは、「丈夫」ということなんです。 柔らかければ、その分、伸び縮みが激しいんです。 伸び縮みが激しい方が、劣化は早く起きてしまいます。 素材の劣化は、「ピンホール」という、目に見えない小さな穴の発生につながります。 ウェットスーツなら、これは問題にならないと思います(もともと濡れますから・・・)。 でも、ドライスーツの場合、このピンホールは「水没」の原因になります。 水没したドライスーツは。。。寒いんです。(>_<) 素材そのもののスポンジゴムの部分を作っているのは、日本もしくは海外です。 よろしかったら、実際に素材の断面を見て、確かめてみてください。 素材には小さな小さな泡がたくさんあります。 この泡が均等に小さく小さく存在することで、断熱効果を発揮するのです。 泡の均等さと小ささを、日本製と海外製で見比べてみて下さい。 一目瞭然です。 また、この泡が不均等で大きなものが存在すると、ピンホールの原因にもなります。 数年前、試しに海外製のドライスーツを購入したスタッフさんがいました。 安かったのです。 素材の断面を見た瞬間に固まっていました。 そして、一度潜っただけで水没。 スタッフさんは大激怒して返品しました。 運良く、アフターフォローの良いメーカーさんを仲介にしておいたため、 その時は難を逃れましたが。。。 通常、ドライスーツはフルオーダーやセミオーダーで作るため、返品はできないと思います。
「縫製は日本人だから大丈夫♪」 そう思って試しに買ってみたのが、前述のスタッフさんでした。 結果は。。。アウト! 同じ日本人でも、キチンと作ってくれる日本人もいれば、 チグハグに縫ってくる日本人もいます。 日本人だからというだけでは信用できないのが、悲しい現実なのです。
弊店の女性スタッフさん、JUNちゃん。 彼女が初めて買ったドライスーツに付いていた排気バルブは、海外製でした。 私自身、20年近く前に同じメーカーの海外製の排気バルブ付きドライスーツを 買ったことがあります。 エアーが抜けづらいんです。 しかも、海水が逆流して水没しやすいんです。 水没すると、冷たいんです。寒いんです。 初めてのドライスーツを半年ほど使って、あちらこちらから水没し、ついに買い換えたとき、 JUNちゃんが言った言葉です。 「ドライスーツって、エアーが抜けるんですね。」 プロダイバーになるなら、粗悪なものも使ってみるのは良い経験だと思いますが。。。 アマチュアダイバーさんに、そんな経験は必要ありません。 買い換えたくならないようなものを、初めから選んでくださいね。 |
| あとがき |
たかが潜水器材。 されど潜水器材。 安全な設計がしてあるのもあれば、「こんなの使いたくない!」という設計のものもあります。 また、お客様が不意に壊してしまったとき、ちゃんとアフターフォローをしてくれる メーカーもあれば、杜撰な対応をしてくるメーカーもあります。 メーカーに杜撰な対応をされたら、私たちはお客様を守ることができません。 ダイビング器材は、正しく選べば永いこと使えるものだと思います。 必ず、「どうしてこれが良いんですか?」とスタッフさんに聞いてみて、 納得がいってから購入するようにしましょう。 決して、「チタンでできているから、油が出るんです。潤滑に役立つんです。」なんていう嘘に 騙されないで下さい。 末永くダイビングを続けて頂ければ幸いです。 付記 福島の原発の問題が深刻になっています。 「ありえない」と思って、高い津波に対する対策は講じていなかったとのことです。 「ありえない」ことが起こるのが、今の世の中なのです。 「ありえない」と決め付けるのではなく、「こんな可能性もあるのではないか」という疑問を 常に持ち、安全性を深く追求していくことが安全なダイビングにつながる、と 私たちは考えます。 「器材はどれでも安全です。」 それは、まるで、 「原発はどれでも安全です。」 という言葉に聞こえてきます。 安全性と真摯に向き合うことにより、少しでも不安を取り除き、水中で伸び伸びとリラックスして 楽しんで頂きたいと心より願っております。 長文にも関わらず、最後までお読み頂き、ありがとうございました。 |